アトミックスワップとは?意味を徹底解説【仮想通貨用語】

アトミックスワップとは?

アトミックスワップとは、異なるブロックチェーン上にあるそれぞれの仮想通貨を、第三者を経由せずに直接交換する技術のことをいいます。アトミックスワップは直訳すると「原子の交換」を意味しており、原子性が取引において保証されていることを意味しています。

原子性とは、取引の処理が全く実行されていないか、もしくは全て完了されているかのいずれかの状態になっていることをいいます。よって、取引が常に「0か100」の状態であり、取引の一部は未完了という状態がないのです。

異なるブロックチェーン上にある仮想通貨を、信用がない他人同士が交換する際、「原子性」が確保されていなければいけません。

例えば、A君がビットコインをB君に送り、B君から同等の価値を持つイーサリアムを受け取りたいとします。この場合、A君は先にB君にビットコインを送らなければいけませんが、B君が必ずしもイーサリアムを送り返してくれる保証はありません。B君がそのまま持ち逃げするリスクもあります。

こうしたリスクのことは「カウンターパーティーリスク」と呼ばれています。このカウンターパーティーリスクを回避して暗号化技術を用いることが、お互いに信用がなくても確実かつ安全に取引できるようにする技術がアトミックスワップと呼ばれるものです。

2017年にはビットコインとライトコインとの間で世界初となるアトミックスワップが成功しています。